二相ステンレス鋼グレード2205(UNS S31803/S32205、ASTM A240 Type 2205、Inox 2205、AISI 318LN、SUS 329J3L、またはEN 1.4462とも呼ばれる)は、約22~23%のクロム、2.5~3.5%のモリブデン、4.5~6.5%のニッケル、約0.15%の窒素を含む二相(フェライト-オーステナイト)合金です。そのバランスの取れた微細構造は、高い強度と優れた耐食性を両立する独自の特性を備えています。例えば、グレード2205は通常、316Lステンレス鋼の約2倍の降伏強度を有するため、設計者は性能を犠牲にすることなく、はるかに薄く軽量な断面を使用できます。
この合金は通常、理想的な二相構造を維持するために、溶体化処理(ASTM A240/A240M準拠)された状態で供給されます。グレード2205は、極低温(約-50℃)から約+300℃まで強靭性を維持します。この範囲を超えると、溶接部に脆いシグマ相が形成される可能性があります。これらの特性により、二相2205は、高強度と耐塩化物腐食性が求められる化学処理、オフショア石油・ガス、海洋環境などの厳しい用途に最適です。